眠り。
眠るのは苦手だ。
夢はいつでも苦痛を連れてくる―――。
俺には記憶が無い。昔が無いってことだ。
何が本当で、何が嘘かもわからない。
背を伝う汗。
喉が張り裂けるほどの悲鳴。
身体がバラバラになる感覚。
俺の恐怖は妄想なのか。それとも、無くした昔なのか。それとも―――。
柔らかく温かい寝床の中で、俺は硬く冷たくなっていく。
その恐怖、その苦痛から逃れられないまま。
俺が恐れているのは、夢なのか。
俺が恐れているのは、過去なのか。
それとも、現実だと思っていたことが、妄想かもしれないことか。
そうだ。
そのたとえようもない恐れに、身じろぎさえ出来ない。
自分が壊れていく痛みは、身体よりも心だ。
殺してやりたい。
俺の頭をいじくった連中。
それから―――。
夢は願望を表すとかぬかしやがった、
大昔の臨床心理ナントカってクソ野郎共もだ。
俺は、自分が信じられない。
俺は、俺を恐れているんだ。
また、"眠り"が襲ってきた。
さあ、今日もあの夢の始まりだ。
fin.
ありがちネタですね…(汗 もそっと工夫したかったのですが。
「夢は願望を表す」って、ウルにしてみれば勘弁してくれよ!って言葉な気がするのですよ。
腐女子的妄想として、ウエポンXの時に、そりゃあもう色々と…(自主規制)な事が
あったと仮定すると益々陰惨な事に…。
それを記憶の断片として、夢に見てたら…と思うと、
彼はノーマルなので、精神状態的にホラーなのではないかと(怖
相変わらず楽しくないネタでスイマセン。
「天気」の時と言ってる事が違うのは、記憶操作された後だからということで…。
(2003.10.28脱稿)